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みなさんこんにちは。
キナリデザインの多田です。
普段の設計作業にて、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。
第3回は、瀟洒な煉瓦のコンサバトリー、をお送りします。
こんな素敵な洋館のガーデンがお庭だったら、BBQにプールに花火、夏をめいっぱい楽しめますねっ。
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千葉 千葉市にお住いのご夫婦からご依頼を頂きました。
ご自宅の正面の土地を新たに購入されたので、ここにプライベートガーデンを計画して欲しいとのことでした。
こちらが計画前の状況です。
2台分のガレージと、コンサバトリー、芝のお庭やタイルテラスなどなど。
どのようなプランが可能なのか、ご提案させて頂きます。
外構計画のポイントは、高低差、です。道路より敷地が70㎝ほど上がっています。
使いやすく、素敵なプランになるか、うーん、いまいち使いにくいなあ、となってしまうか、エクステリアプランナーさんの腕の見せ所ですね。
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ご提案のエクステリア平面ラフプランです。
南側に縦列の2台分ガレージを配置すれば、お庭部分が正方形に取れますね。
逆に、道路に平行に2台分ガレージとすると道路側が車庫、その奥にお庭となります。
お庭のプライベート感はでますが、少々タイトな印象になるかもしれません。
外構計画初期の段階ではゾーニングに気を付けて頂くのがよいかと思います。
ここでボタンを掛け違うと、なかなか修正が難しくなってしまうのでご注意下さいね。
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エクステリアの平面ゾーニングが決まったら、イメージパースで立体的な検討に進みましょう。ポイントは、目線、です。ローアングル、ハイアングル(鳥瞰です)とありますが
皆さんが普段みる景色、地面から1.5ⅿほどの高さにカメラを構えたアングルで色々な景色を確認しましょう。
道路のとの高低差が70㎝くらいありますので、目線ではお庭の地面付近がよく見えるんだなあ、と感じて頂けるかと思います。
道路から見たエクステリアプランをクローズにするか、オープンにするか、しっかりと検討されるのがよいですね。
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建物リビングにつながるコンサバトリーです。
コンサバトリーは英国のガラスの温室のことを指します。キッチンの延長として家事をしたりアフタヌーンティーを楽しんだりする空間です。
日本では最近夏がとても暑いので、天井カーテンや、ブラインドなどをうまく活用して上手に楽しんでいただければと思います。
今回はリクシル ガーデンルームGF、です。他に団欒物語、ジーマ、ココマなど、用途に応じたラインナップがありますので、ご自宅のガーデンに検討されてみてはいかがでしょうか。
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ガーデンルームからテラスへの広がりを検討してみましょう。
お庭よりもガーデンルームの床は高くなることが多いので、パースのようにステップ状のテラスを計画することもできます。
一面同じ高さの広いステージとするか、それぞれのゾーンでの過ごし方をイメージして平面を分節していくか、こちらもじっくり検討が必要です。
高さを変える一番のメリットは、空間に遊びが生まれることです。走ったり、腰かけてくつろいだり、趣味の工作を広げたり、家族が思い思いに楽しめる空間になれば最高ですね。目隠しスクリーンはF&Fのマイティウッドデコを検討しています。
落ち着いたブラウン?
前のパースの明るいナチュラルカラー?
こちらも建物の雰囲気に合わせて検討していきましょう。
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外構計画で重要な、ファサードプランの検討も大切ですね。
エクステリアの仕上がりを左右するポイントです。
今回はエクステリアリフォームとなりますので、既存外構との調和が取れているかをチェック。建物がシックなのにエクステリアはモダン、とか、和テイスト、とかミスマッチにならないように検討されるとよいですね。
ポイントはスカイライン、です。ファサードの高さが全体で美しく連続しているプランは綺麗に仕上がります。不自然なでっこみ、ひっこみがないかチェックしてみて下さい。
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ファサードのスカイラインが収まったら、次は動線もチェックしましょう。
外構の動線チェックには鳥観パースがおすすめです。
バードビューで見れば、どこをどうやって歩く計画なのか、一目で分かります。
ポイントは、人の動きは曲線、です。定規のように直角なラインは窮屈に感じます。
イギリスの衛兵さんのように動くのはちょっと難しいですものね。
ガーデンスペースを広げるために、動線はできるだけ短く、曲線を多用して、がおすすめです。ガレージからガーデンへとアプローチするのに、道路に出ないようにすることもポイントかと思いますので、気を付けて下さい。
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さあ、こんな素敵なエクステリアプラン、完成が待ちきれないですね。
外構工事のスタートです。
土地全体の高さを作り変える土工事から取り掛かります。
ここでのポイントはお見積の掘削残土処分、掘削敷き均し、です。
お庭全体の土を削って、テラス廻りには土を入れて転圧、ガレージ部分は掘削した土を場外処分、外構工事費がとてもかかる部分です。積算数量に大きなずれがないか、しっかり確認されることがおすすめです。
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ガレージ廻りの土留めブロックの施工状況です。
使っているのはエスビック リブRX ツースプリット ブラウンです。
ランダムな目地割がなんとも自然な雰囲気を演出してくれる商品です。
お庭の土を止めるためのブロックですから、基礎もしっかりと施工していきます。
ここでのポイントはガレージの有効幅です。
前面道路の幅員によって、ガレージの最適な幅が変わってきます。
6ⅿ道路なら車庫幅2.5mでも大丈夫ですが、4m道路だと少し出入りが窮屈になります。担当エクステリアプランナーさんとしっかりと打合せをして下さいね。
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お庭の土留めがだいぶ仕上がってきましたね。
ブロックについてのお話しです。
普通ブロックと型枠ブロック、大きく2種類のブロックに分かれます。
内部にグラウトコンクリートを総充填する擁壁用のブロックが型枠ブロックです。
強度とコスト、自治体の見解など、いろいろな条件を考慮してブロックの仕様を決めていくことになります。
高低差のある土地の場合、このような部分もしっかりチェックされるとよいと思います。
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曲線の階段を施工しているところです。
このように変則的な曲線を計画する場合のポイントは、実際に歩いてみること、です。
エクステリアデザインの趣旨は、正面から、ガレージ側(写真左側から)からの2方向へ出入りできるイメージにしたい、ということです。
そのため、左側に開放した階段としています。でも出来上がったら、歩きにくい、となってしまっては大変です。
レンガを並べるタイミングで上がったり、下りたり、大丈夫かなあ、と何度も確認作業を行います。
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ガーデンルームのフレームが立ち上がりました。
リクシルさんのガーデンルームGF、しっかりした作りでリーズナブルな価格設定が人気の商品です。ご検討に加えてみてはいかがでしょうか。
計画のポイントは、独立フレームの有無、です。
ガーデンルームは完全に自立できる強度を持ってないため、建物側は外壁面に固定する必要があります、そうなると、建物外壁にロングアンカーを打ち込むことになります。
最近の住宅は気密性、止水性など保証の条件も複雑になってきていますので、ロングアンカーを施工するかどうか、十分な検討が必要です。
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写真奥の建物側の柱が太くなっているのが見えますでしょうか。
これが独立フレームです。建物とガーデンルームの間に、柱・梁を組み立てて、そのフレームにガーデンルームを固定します。こうすることで、建物外壁にアンカーを施工しなくてよくなるんです。
ガーデンルームのポイントはもう一つ、天井と床の関係です。できるだけ、室内床とガーデンルームの床高さを揃えたいところなのですが、今回のように上部にバルコニーがあると屋根が干渉してきます。ガーデンルームの屋根高さは規格で決まっていますので、その分床が下がる、ということになります。計画の段階でしっかりチェックしておきましょう。
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さあ、ガーデンルームのフレームを組み、床タイルを仕上げたらサッシの取付作業です。
使い勝手の良い折れ戸仕様ですので、フルオープンすることができます。
リビングの外部に屋根付きのガラステラスが広がる、そんなイメージなんです。
フレームのカラーもホワイト、ブラック、ブラウン、木彫化粧枠カラーも色々な設定が用意されています。なんといっても建物のバルコニーコラムが主役ですので、今回はフレームカラーはホワイトで即決でした。
床タイルとの相性もチェックしておきましょう。タイルはリクシルのパセオを採用しました。
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ガーデンルームの内部からの景色です。
F&F マイティウッドのスクリーンカラーが明るくて大正解ですね。
と、ここでちょっと手直しが発生です。洗濯物干し金物に天井吊り下げ式のホスクリーンを取り付けたのですが、ガーデンルームの天井が2.4m仕様のため竿掛けが低くなりすぎてしまいました。細かなオプションの設定まで気が廻らないことがありますが、このようなことになってしまう可能性がありますので、皆様お気をつけください。
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こちらのホスクリーンは着脱式なので、このまま残し、普段使いの竿掛けをサッシ上部の横枠に追加設置することになりました。
梅雨時期や、外出の際など、洗濯物を干したままで大丈夫なガーデンルームは奥様の強い味方になりますね。
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さてさて、ここからは植栽計画に入ってきます。
大きくは、常緑樹、落葉樹をどのように配置するか、から検討開始です。
常緑樹は通年葉っぱがついています。冬でも葉っぱが落ちませんので、目隠しに使いたいときや、緑陰樹(日陰をつくるための樹)にしたい時などにおすすめです。
落葉樹は秋に綺麗な紅葉を楽しめて、冬には葉っぱが落ちて枝だけになります。
新緑が綺麗ですので、季節感を感じたいシンボルツリーなどにおすすめです。
インターネットでは様々な樹種が販売されていますが、その土地で、その場所で元気に成長できるかどうか、事前に確認しておくことがおすすめです。
今回は、落葉・常緑を取り混ぜて、雑木のガーデンを目指していきます。
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庭木の植込み開始です。
完成写真のボリューム感を出すためには、実にこんなユニック車で10本ほどの庭木をいれることになるんです。
植え込む時に高さのある木ほど値段は高くなります。生産者さんが育てる手間がとてもかかるためです。同じ樹種でも背の低いものは比較的安価に入荷出来たりもしますで、このあたりも確認しておきましょう。
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2mくらいまでの樹木は人力で運び込みますが、3mを超えてくるとこのようにユニック車で吊り上げて植込み作業を行います。
道路の電線にユニックのアームがぶつからないか、搬入の可否を事前にチェックしておきましょう。搬入が困難な旗竿形状の敷地などですと、運搬搬入費が割高になる場合もあります。
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それぞれの樹木を配置していきます。
先ほどの平面図ではどの木をどこに、と決めていますが、最後は現場で調整となります。
樹木は生き物ですので、都度、状態が異なります。大きさや枝ぶり、雰囲気がみんな違います。ガーデンの雰囲気と合わせて、配置を変えたり、植え込む角度をつけたり、起伏を演出したりと、植木屋さんとしっかり打ち合わせしながら完成をめざしましょう。
菜園スペースや砂場にする場合を除いては、お庭に土の部分が残っていると周りが汚れたり、仕上がり感が下がったりすることがあります。芝をはったり、マルチングをかけたり、できるだけ、土の部分を残さないことがポイントです。
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こちらはガーデンルーム正面に植え込むエゴノキとレッドロビンの混植です。
ポイントは、写真に写っているガーデンパラソル、意外と気づかないものなのですが広げる時に周囲にかなりのスペースを必要とします。
十分離したつもりでも、パラソルを広げると、庭木の枝とぶつかって、バサバサッとなってしまうことがあります。
ガーデンファニチャーと樹木の配置にもご注意下さいね。
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実際にエゴノキを植え込んでから、パラソルを開閉させてチェックです。
ある程度、エゴノキの枝を切り落として、樹形を変えて対応しました。
今回は、植え込み作業時に既にパラソルが設置済みでしたので、うまく調整ができました。外構工事が全て完了している状態でしたら、ガーデンファニチャーの購入時に寸法や動作の軌跡など、十分に確認しておくことをお勧めします。
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こちらはガーデンルーム脇に植え込んだ目隠しとしての常緑ヤマボウシです。
植え込んだ後の気候に合わなかったため、一部が枯れてしまった写真です。
こんな時に植え替えをお願いできる枯れ保証が外構工事の契約に含まれているかもご契約時に確認いただけると安心です。
外構工事店各社によって、保証の有無、保証期間の違いがありますので、ご注意下さい。
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当社の場合は1回に限り、無償で同等の樹木に植え替えさせて頂く、枯れ保証をお付けしています。植え替えた後、再度枯れてきてしまう場合は、なにか、その樹種がその場所で生育できない原因があることになりますので、植木屋さんと相談しながら別の樹種に変更することや、ロックガーデン等に変更することなど、検討が必要になってきます。
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テッポウユリなども下草のなかに植え込んでおくと、こんなに可憐な花を夏に咲かせて目を楽しませてくれますので、おすすめですね。
kinari no design method 〚瀟洒な煉瓦のコンサバトリー〛の つくりかた。
いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。
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千葉、千葉市の新築外構・外構リフォーム・お庭ならおまかせください。
キナリデザインは外構・ガーデン・エクステリア専門のデザイン事務所です。
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