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kinari no design methodとは? 〚タイルヴェールを纏うバイクテラス。 爽やかな陽射しにはフェミニンを。〛の つくりかた。

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    みなさんこんにちは。
    キナリデザインの多田です。
    普段の設計作業において、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。

    第8回は、〚タイルヴェールを纏うバイクテラス。 爽やかな陽射しにはフェミニンを。〛をお送りします。
    こんな気持ちの良いタイルテラスで、大好きなバイクを眺める休日、なんて素敵ですね。
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    今回は、バイクが大好きなお客様からのお問い合わせです。
    リビングからの窓越しに、バイクを思う存分眺めながら過ごしたいとのご依頼でした。

    リビングからのテラススペースがどのくらいの広さなのか、周辺環境に対して、オープンで良いのか
    クローズとするのか、現地の状況を確認しながら検討を進めていくのが一番最初のポイントです。

    このように建物の基礎工事がスタートしていると、外構計画のスペースがはっきり分かりますね。
    プランニングの前には出来るだけ、現地状況をチェックすることがおすすめです。
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    建物が概ね、完成というところまで進んできました。
    この段階では現場で、各部の高さを検討することが必要となります。
    門廻りのゲートの高さは建物と比較して高すぎない? 低すぎない?
    玄関までの階段はどのくらいの蹴上?、ゆったりしてそう?
    階段の段数で仕上がりのイメージが変わってきますので、このような断面計画のチェックを現場で行いましょう。
    一番大事なリビングの窓、室内からの眺めもチェックして、外構プランに反映していきます。
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    今回はもうひとつ、注意するポイントがあります。
    ご新居は耐水害住宅仕様の建物となっていることです。
    大雨時に建物廻りが冠水してしまったときに、建物が水圧で流されたり、浮き上がったりしないようになっている住宅のことです。
    具体的には、冠水すると、建物基礎内に雨水を取り込むようになっています。船の内部に水が入ると浮かばなくなりますよね?その原理を建物に取り入れた住宅となっています。
    写真は雨水が流入するための開口部です。外構計画の床はこの開口部より低くする必要があります。
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    なるほど、低くするのは簡単ですが、、、エクステリアのプランの見せ場は高低差の計画にあります。
    この写真はリビングからテラスへの階段ですが、こんな風に変化をつけた計画にしたいところです。
    雨水用の開口部をかわしながら、1段目、2段目の階段高さも均等になるように割付も調整しながら
    プランニングを行う必要があります。
    排水用の水抜き穴も各所に設置されているので、その部分は高さをつけることはできません。
    ハウスメーカーさんの仕様書をしっかり確認しながら外構プランを検討することがおすすめです。
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    階段の下地まで完成しました。
    高さを抑えて、均等割としています。ボリュームを出すために、平面方向に1段目を広げていきます。
    水抜きをかわす必要がありますので、建物長手方向へ張り出すような形として、その先にバイクテラスをレイアウトしてみよう、なんてことを考えると、このようなプランとなります。
    色々な諸条件を満たすデザインはそんなに多くはありませんので、必要な条件をじっくり考えて、エクステリアプランナーさんと検討をしていきましょう。
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    階段を下りるとたっぷりな面積のタイルテラスが広がります。
    リビングの窓に平行にするのではなく、少し角度が付いていますね。
    バイクを眺める時に、全てが平行になっているのは落ちつきがある反面、すこしおとなしいかな?とも思います。タイルの貼方向に角度をつけることで、より動きのあるシーンが広がれば、、なんて考えた結果のデザインです。ですので逆に、色彩はモノトーンで落ち着いた雰囲気にしましょう。
    どこかを強調したら、どこかをトーンダウンさせるのがバランス良いエクステリアプランのポイントです。
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    こちらはファサードセンターに配置した門袖壁です。
    表札・ポスト・インターホンが取り付きます。
    ブロック下地で作ることが多いのですが、今回はRC(鉄筋コンクリート)造です。
    理由は、控え壁を作らないため、です。建築基準法では、高さ1.2ⅿを越える補強コンクリートブロック造の壁は裏手に補強のための支え壁を作らなくてはいけない決まりになっています。
    今回のように袖壁の裏が、テラスへの通路となっている場合、動線がきつくなってしまうため、このような計画としています。では全てRC造りでよいのでは?となりますが、ブロックに比較してRC造りは工事費が非常に高くなってしまいます。必要に応じて使い分けるのがおすすめです。
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    内部の配筋が完了したら、このように反対側も型枠で閉じていきます。
    このあと、コンクリートを充填していくのですが、コンクリートは比重が高いです。
    コンクリートの重みで型枠が外れてしまうことのないよう(パンクといいます)、このように単管でしっかりと固定する必要があるんです。シンプルでお洒落な門袖壁を作るために、こんなにがっしりした下準備が行われているんですね。現場の職人さん方に感謝です。
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    コンクリート充填の後は、タイル貼りの工程に移ります。今回はダントー レヴァンテを選びました。
    300×600サイズなので、高級感があります。すこーし、クオーツ調にパターンが入っていますので
    エクステリアが大人っぽい仕上がりになります。
    表札取付部分は少し欠き込んで、水平方向のラインを入れています。
    単色の大判タイルにメリハリを持たせるためのアクセントです。
    このような細部にデザインが入っていると、仕上がり感がぐっと上がります。
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    玄関へのフロートステップの形が見えてきましたね。玄関までは奥行きがタイトですので、このような時は建物に平行に距離をとりましょう。長いアプローチをゆっくり上がっていく小径は非常に魅力的な空間に仕上がります。
    ここでも基礎への雨水流入口があります。上手にかわしながら階段の形を決めていきましょう。
    階段と門袖の間に、なにやら空間がありますね。
    ここは何のためのスペースなんでしょうか。
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    門袖脇には機能門柱を配置していきます。
    ボリュームある大判タイルに合わせるのはNピラーです。
    最近大人気のエクステリア商品ですので、ぜひチェックしてみて下さい。
    マットなブラックと、バランスの良いシルエットがファサードになじみます。
    インターホンと、LED照明、宅配ボックスも内蔵しており、とても機能性に優れている商品です。
    配置で狙っているのは、フロート階段とのマッチングです。広いスペースにどんっと置くイメージではなく、タイトな空間にピタッと収める技ありなデザインです。
    難しい作業ですが、外構の顔になる大切な要素ですので、しっかりプランニングされることをおすすめします。
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    玄関ポーチのタイルが貼られています。
    ポイントは、床の広さと方向性、です。玄関廻りのエクステリアプランには大事なポイントです。
    このくらいの奥行きの場合は、道路一杯までポーチを張り出しましょう。玄関ドアを開けたときに人がしっかり立ち止まる、回り込む、スペースが確保できているか確認しましょう。
    外構図面ではなかなか分からないところです。現場でのエクステリアプランナーさんとの打合せでしっかり確認しておくことが大切です。
    方向性というのは、人の動く方向です。階段は正面だけにつける必要はありませんので、外構計画に合わせて検討していきましょう。
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    門袖とアプローチ廻りの仕上がり状況です。
    ゆったりした空間に、フロートステップの奥行き感、Nピラーのマットブラックの存在感で、なんとも深みのあるエントランスにまとまってきました。
    ここに植栽が入ることで、なお空間が豊かになっていきます。完成形まであと少しです。
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    こちらの写真は? 外構工事着工前の状況に戻ってきました。
    リビング前のテラスにバイクを乗り入れるのですが、いかに使いやすく、ストレスフリーにバイクを乗り入れることが出来るか、とても重要なポイントです。
    完成したときのデザインが素晴らしいことも、もちろん大事です。と同時に、普段の生活を心地よく過ごすことができるエクステリアプランになっているかは、もっと大事なポイントですよね。
    実際にバイクを乗り入れてみます。図面で計画しているスロープを地面に水糸で描いてみます。
    もう少し右にスライド?もう少し左に回転?、お客様からいろんなご意見が出てきます。それらも図面変更にしっかり反映していきましょう。
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    そんなお打合せの結果、バイクスロープの完成です。
    幅は?奥行きは?角度は大丈夫かな? タイルの色彩は? 傾斜角度はきつくない??
    いろんなことを検討した結果の、オンリーワンなスロープなんです。
    こんな思いが共有できる、エクステリアプランナーさんが担当だったら安心ですね。
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    さてさて、ここで毛色の違うマテリアルが登場です。
    ファサードの主役、リクシルのGフレームが立ち上がりました。
    道路との境界を示す、重要なフレームです。個人的には、このフレームは現代版の冠木門だと考えています。門構え、といいますので、ここは高さも、幅もしっかりと確保して、見栄えのする計画としましょう。ボリュームあるタイル門袖とのバランスもしっかりチェックです。
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    道路境界を示すフレームは、玄関前のスクリーンへと繋がっていきます。
    アプローチを格子の緩やかな目隠しで包み込む目的も持っています。
    フレームは外壁に合わせてマットなブラックに。スクリーンの縦格子は玄関ドアと合わせてナチュラルな木彫に。ボリュームがありますので、コーディネートの好みで印象がガラリと変わってきます。
    お打合せ時には、イメージパースでじっくり検討することがおすすめです。
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    駐車場の土間コンクリートも打設完了です。
    タイルテラスと、くっきりはっきりとゾーンが分かれていますね。
    普段使いの駐車スペースは、アーキレールを配置することで、さり気なく空間を切り離しています。
    手摺にはもちろん、人を支える役目がありますが、このように空間を仕切る要素としても使うことができます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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    さあ、いよいよ、待ちに待った植栽工事となりました。
    今回は、お客様のご希望によりご準備頂いた樹木を植え込んでいきます。
    ティーツリー、メラウレカ、オリーブなどなど、最近はオージーなイメージの植栽が人気です。
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    今回の計画地は、もともと田んぼだったというとで、水はけがあまりよくありませんでした。
    根腐れしないか、大変に心配されていましたので、通気パイプを提案させて頂きました。
    東邦レオの商品ですが、地中に敷き詰めた軽量土壌と外部を酸素管で繋ぐ工法です。
    土壌内に新鮮な空気を取り込んで、根腐れが起きにくいようになっています。

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    さあ、ようやく外構工事完成の全景です。
    フルオープンのエクステリアプランをベースに、グリーンを衝立に見立てて要所にレイアウトしています。セミクローズに近い仕上がりになっているのが分かりますでしょうか。
    門やフェンスでのデザインとは違った手法。空間をマテリアルゾーニングとグリーンで構成した素敵なファサードとなりました。

    kinari no design method 〚タイルヴェールを纏うバイクテラス。 爽やかな陽射しにはフェミニンを。〛の つくりかた。
    いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
    では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。

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    キナリデザインは外構・ガーデン・エクステリア専門のデザイン事務所です。
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