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みなさんこんにちは。
キナリデザインの多田です。
普段の設計作業において、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。
第9回は、〚ワイドなテラスから繋ぐアウタージム。 ターフヤードへ流れるパレットフロア〛の つくりかた。をお送りします。
こんな気持ちの良い開放的なガーデンジムで、トレーニングを楽しむ休日、なんて素敵ですね。
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こちらは外構イメージパース、鳥瞰です。
今回の計画は、リビングルームからプライベートジムへと繋がるガーデン、をテーマにしています。今まではリビングをトレーニングルームとしていたのですが、お庭が活用できていなかったので、思い切ってプライベートジムをお庭に作りたい、とのお問い合わせでした。一番大事なポイントはゾーニングとなります。
決まった広さのお庭をどのようにゾーン分けして、それぞれのゾーンへの動線をどのように考えるか、で配置計画が決まります。
リビングからお庭への高低差をどうやって処理するか、エクステリアプランの大きな見せ場になります。イメージのパースが出来上がったら、現地でそれぞれのゾーンの配置やサイズ感を確認することがおすすめです。
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南側のお庭です。日当たりゾーン、陽射しを防ぐゾーン、ドックランゾーン、階段テラスゾーンの配置を検討しましょう。
まず、気持ちの良い午前の光が差しこむ東側にドックランを配置します。
とすると、西側にジムスペースとなります。最近の夏は長い猛暑が続きますね。なるべく直射日光を避けるような配置がグッドです。
リビング側に大きな開口部を向けることが出来て、ドックラン側にもワイドなシャッター面を向けることができました。
3つのゾーンを有機的に、開放的に繋ぐことができる平面計画です。
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そんなプライベートジムガーデンに、どのようなスペックのジム空間を採用するか、お客様と大変に検討を重ねました。
まずは、木製ガレージです。こちらはトイボックスという商品です。鉄骨のフレームに杉板の外壁を張った、ナチュラル感な商品です。
金額も抑え目で、デザインも良いです。ただ今回は施工性と外壁の耐久性が要検討となりました。現場が千葉県内ですので、施工会社は首都圏内にあるのが安心です。杉板には節がありますので、そこが穴になったり、ハンドメイドな仕上がりとなります。興味のある方は調べてみて下さいね。
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次に検討したのは、リクシル ジーマです。こちらはアルミとガラスのモダンコンサバトリーです。リビングを外部に延長する、フルオープンが可能なリクシル自慢の商品です。
要検討になったのは、サイズ感と自立性です。
リビングの続き間としての商品なので、平面的なサイズに制約が出てきます。今回はどちらかというと、ワイドガレージのサイズ感が欲しいところです。
自立性は、建物に付随して成り立つ商品であり、お庭の中に独立して設置することが難しいということです。背面に建物外壁のような高い壁を作れば解決なのですが、その場合の施工費・外観等が要検討となりました。
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さて、次は、ガレージならば、イナバ アルシアです。
昨年イナバが発売した、近未来的なフォルムのガレージ。これまでのオーソドックスなデザインとは一線を画す商品です。
ではでは、要検討ポイントは開放性です。正面は電動シャッターなのでフルオープンとなります。今回は、側面、リビングへ向いている壁面ですね、をフルオープンしたいのです。リビングから近くて、空間的にも一体的で、半屋外の解放的トレーニングジムにしたいのです。側面をフルオープンするのが難しい点が要検討でした。
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こちらは流行りのコンテナハウスです。
外構計画に取り入れることはあまりないですが、シックモダンな仕上がりとなりますので、店舗・商業施設、オープンカフェなどで、よく採用されていますね。
正直、かっこよいです。ですが、、、、施工性とコストが要検討となります。
まず、既成のコンテナを現場へ搬入してからの内外装工事となります。設置したい場所への搬入が可能なことが大前提です。今回はガーデンのエクステリアリフォームですので、すでに建物が出来上がっています。お庭へコンテナハウスを搬入できる動線がありませんでした。コンテナを一旦解体して、お庭で再度組立ても考えましたが、コスト的に難しい、となりました。
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そんなこんなで、晴れて今回採用となりました、リクシル スタイルコートです。
ガレージ商品ですので、ジムスペースにも十分なサイズ感があります。
ホビールームをイメージしているので、正面のシャッターはもちろん、サイドパネルも折り戸としてフルオープンが可能。現場組み立てですので、幅1ⅿの建物脇を通り、お庭へ搬入可能です。いいことだらけ?のようですが、、、できればもう少しコスト感があって、天井高さ2.5ⅿ以上の規格があればなお良かった、と感じています。
とはいえ、いろんなパターンを検討した結果の選択です。間違いなく今回のベストチョイスです!!と断言できます。
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リフォーム前のリビング正面です。お庭との高低差があり、なかなかお庭に出る機会がありません。そうなると、土のままでもやむなし、いつかエクステリアリフォームが叶うその日まで、、、となってしまいますね。
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そんな、エクステリアリフォームが実現する日がついにやってきました。
リビングから出れば、ゆったりしたティーエリア、そこから流れるようにお庭へとつながるパレットのような階段。
そんなイメージでプランニングしたバッファーゾーンです。
技術的な抑えどころは、建物基礎との取り合いです。基礎天端の通気層より上部に床を計画しますので、そんな時に大事なポイントがあります。
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こちらの写真、サッシ下枠に入っているのが通気グレーチングです。
建物床下の通気層を塞がない効果もあり、タイルテラスにはとても重要なアイテムです。
エクステリアプランニングの際にはぜひ確認してくださいね。
タイルは300×600の大判、INAXのメンフィスです。
300角タイルと比べて高級感がぐっと上がります。ですが、施工面積が十分でないと、切もの(サイズに収めるためにタイルを切断)だらけとなってしまい逆効果、になってしまうことも。担当のエクステリアプランナーさんとよく相談して決めるのがよいですね。
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テラスタイルの施工完了です。目地も通して綺麗な仕上がりに大満足です。
手前に少し写っているのは1段目のガーデンシンク。
トレーニングジム、ドックランのお庭ですので、水を使う機会が増えますね。
使い勝手のよいウォーターエリアが備わっていることがとても重要なポイントです。
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さあ、スタイルコートを設置するための境界ブロック工事が完了しました。
グレーワントーンのシンプルな計画としました。
高さはお隣との目線をカットできる1.7ⅿです。外構計画ではスクリーンの高さも重要なポイントです。実際の現場で、高さを確認して、もう少し高く、低く、と検討しましょう。高すぎると圧迫感がでてしまうことがありますから要注意です。
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スタイルコートのフレーム施工状況です。
水平に施工した独立基礎の上にアルミフレーム、折半屋根を組んでいきます。
屋根材にはぺフ(結露低減用の断熱シート)が取り付けられています。
室内空間として利用する際には、結露を防ぐ処理がされているかがポイントです。
意外と、冬場や、梅雨時期に、天井から結露水がぽたぽた落ちてきてしまうといったケースも少なくありません。
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次は、外壁と建具の取付です。
アルミ色だけでは無機質になってしまいますので、木彫色を取り入れます。
ガレージ感がなくなって、柔らかい雰囲気になってきましたね。
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南側の折り戸パネルの取付完了です。
タイルテラスとの距離感もイメージ通り、いつでも手の届くところにプライベートジムを。といった感じですね。お庭全体をフルに生かしているエクステリアプランになっていて一安心です。
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外部が完了したら、今度は内部の床の施工に移ります。
重量のあるトレーニングマシンが配置されますので、車庫と同様のしっかりとした土間コンクリート舗装としています。
溶接金網を敷きこんだ状況です。
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土間コンクリート打設完了、ここまでくるとようやく内部の空間がはっきりとします。
図面で考えていたマシンのレイアウトや、南側フルオープンの開放感など、イメージ通りの仕上がりでよかった、よかったと胸をなでおろします。
ここで、あれ?ちょっとイメージと違うな???とならないように、何度も何度も外構計画のお打合せを重ねることになるのです。
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さてさて、最終工程は人工芝の施工となります。
山砂を敷き均し、転圧、防草シート敷、人工芝貼と進んでいきます。
地面全体がグリーンで覆われると、一気に仕上がり感がアップしますね。
外構工事の完成が待ち遠しい気持ちでいっぱいになる瞬間です。
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最後はドックランのセンターにシンボルツリーを植込みます。
人工芝を丸くカットして、樹木を植込みます。マルチングはお客様のお手製です。
お気に入りのプライベートガーデン、ウッドチップや化粧砂利など、好みに合わせて敷くのも楽しいですよね。
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完成は5月となりました。現場近くではこいのぼりも上がって、なんとも楽しい外構工事を行うことができ、大変感謝しています。皆様ありがとうございました。
kinari no design method 〚ワイドなテラスから繋ぐアウタージム。 ターフヤードへ流れるパレットフロア〛の つくりかた。
いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。
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