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Kinarino Column~蔓性植物とフェンスの合わせ方~

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    皆さんこんにちは。
    キナリデザインの立川です。
    もうすぐ10月です。
    お散歩に良い季節です。
    夏には暑すぎてできなかった庭巡り&花巡りを目いっぱい楽しみたいと思います。

    さて、今回のテーマでの「蔓性植物とフェンスの合わせ方」ですが、植物とフェンスというよりは、まず建物の雰囲気とフェンスを合わせましょう。

    フェンスの種類としては大きく分けると、
    ①横桟
    ②縦桟
    ③ラティス(格子状タイプ)
    があります。
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    その他、素材別で分けると、
    1. メッシュフェンス
    ワイヤーを格子状に編んだフェンスで、軽量かつ視界を遮らないため、スポーツ施設や工業用地、農地の境界などによく使われます。防犯対策や動物の侵入防止にも役立ちます。

    2. 木製フェンス
    天然の木材を使用したフェンスで、ナチュラルな外観が特徴です。庭や住宅の境界に使われることが多く、デザインや高さも自由に選べます。耐久性に関しては、定期的なメンテナンス(塗装や防腐処理)が必要です。

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    3. 金属製フェンス(スチール、アルミ)
    スチールやアルミニウムなどの金属を使用したフェンスで、耐久性が高く、防犯性にも優れています。アルミフェンスは特に軽量で錆びにくい特性を持ち、メンテナンスが少なく済むため、住宅や商業施設で人気です。

    4. ビニール(PVC)フェンス
    プラスチック素材(PVC)でできたフェンスで、木製フェンスに似た外観を持ちながらも、腐食や虫害に強く、メンテナンスが少ないのが特徴です。庭やプールの周りなどに多く使われます。

    5. 竹・籐(ラタン)フェンス
    竹やラタンを使った自然素材のフェンスで、和風の庭園やエクステリアに合います。軽量で通気性が良く、自然に溶け込むデザインですが、耐久性は木製や金属製に比べて低いため、定期的なメンテナンスが必要です。

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    こちらの参考写真のフェンスはロートアイアンフェンス。
    ロートアイアン(wrought iron)は、装飾的な金属製品を作るために使用される、加工しやすい鉄のことです。特に、手作業で鉄を鍛えて作る美しいデザインが特徴で、ヨーロッパの建築や装飾で古くから使われてきました。

    ロートアイアンは非常に丈夫で、風雨にさらされても長期間にわたって使用できる耐久性があります。錆びやすいという欠点はありますが、防錆処理や定期的なメンテナンスを行うことで、屋外でも長く美しさを保つことが可能です。
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    単なる縦のラインだけではなく、曲線の装飾が施されているので、蔓性又は半蔓性の植物を絡ませやすいというのも特徴です。

    見ての通り、鉄の質感と重量感があり、伝統的な建築やクラシカルなデザインによく合います。
    ヨーロッパの古城や邸宅、教会などの建築物では、ロートアイアンが広く用いられてきました。
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    こちらは天然木製の横桟フェンス。
    程よく色が抜けていい感じになっています。
    しっかり手入れをしてなるべく施工時の状態を保つのも良いですが、このように経年劣化を自然に味わうのもナチュラルガーデンにお似合いです。

    横桟フェンスの場合は伸びる植物をうまく誘引するのに、ワイヤー、フックなどを利用すると良いかもしれません。
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    対して縦桟はすっきりとして見えますね。
    縦桟フェンスは、桟の間隔を調整することで視線を適度に遮ることができます。
    完全に遮断せずに外の光や風を取り込むことができるため、開放感を維持しつつプライバシーを確保するのに役立ちます。

    縦桟フェンスにも施工上必要な横桟が後ろにあるので、植物を誘引するには、やはりワイヤーやフックをうまく使うと良いでしょう。
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    更に縦桟のフェンスには 高い防犯性があります。
    縦桟フェンスは垂直のデザインであるため、横桟フェンスに比べて登りにくい構造になっています。これにより、防犯対策として有効であり、不審者の侵入を防ぐことができます。

    また、垂直のラインが強調されることで、視覚的にフェンスが高く見える効果があり、外観に重厚感を与えます。
    狭いスペースでも縦桟フェンスは空間を広く見せる効果があるため、庭や境界を広々と感じさせることができます。
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    こちらはメッシュフェンス。
    公共で使用されることが多いものです。

    一般家庭ではグリッドフェンスが良く利用されています。
    更に通常のグリッドフェンスを植物を絡ませやすくしたフェンスも各社から販売されていますので、気になった方はお問い合わせを。

    どちらにせよ、このタイプのフェンスは単体では目隠し効果はないので、つる性植物を繁茂させてグリーンカーテンに。
    初期費用が安価なので、じっくりと植栽に向き合えるならおすすめです。
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    それでは蔓性植物にはどんなものがあるでしょうか。

    蔓性植物(つるせいしょくぶつ)は、フェンスやアーチ、トレリスなどに這わせて育てることで、庭や建物に緑豊かな景観を提供し、空間を美しく彩る植物です。以下は、いくつかおすすめの蔓性植物を紹介します。

    1. クレマチス(Clematis)
    特徴: クレマチスは、多彩な花色と形状が魅力の蔓性植物で、「つる性の女王」とも呼ばれます。開花期が長く、春から秋まで楽しめる品種が多いです。

    花期: 種類によって異なりますが、主に春から秋にかけて。

    おすすめ理由: 鮮やかな花が咲き、フェンスやトレリスに這わせると美しいアクセントになります。多種多様な花の形と色があり、手入れ次第で簡単に育てられます。

    育て方: 日当たりが良い場所を好みますが、根元は涼しい場所を好むので、根元に他の植物を植えるか、マルチングすると良いです。
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    2.ジャスミン(Jasminum)
    特徴: 香りの良い白や黄色の花が咲くジャスミンは、甘い香りと美しい花が魅力の蔓性植物です。特にハゴロモジャスミン(Jasminum polyanthum)は人気があります。

    花期: 春から夏

    おすすめ理由: 香りの良い花を楽しむことができ、フェンスやアーチに這わせると庭全体に甘い香りが漂います。景観と香りの両方を楽しむことができる植物です。

    育て方: 日当たりの良い場所を好みます。水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えるようにし、乾燥させすぎないようにします。
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    3.モッコウバラ(Rosa banksiae)
    特徴: トゲがなく、比較的育てやすいバラの一種で、黄色や白の小さな花を咲かせます。強い成長力と豊かな花付きが特徴です。

    花期: 春

    おすすめ理由: フェンスやアーチに這わせると、非常に華やかなバラの壁が作れます。トゲがないので、扱いやすいです。

    育て方: 日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土壌で、定期的な剪定が必要です。

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    他に和風庭園にも合うアサガオや、ちょっと南国風のハニーサックルも、フェンスに絡めて家の前やお庭を彩ってくれます。

    夏のグリーンカーテンには、ゴーヤ、キュウリなど。
    もちろん実が出来たら料理にも使えますね。

    では、気になったものがあれば、早速一歩踏み出してみてくださいね。

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